アセチレン充填ライン
アセチレンガスはカーバイドと水の反応により発生します。
発生したアセチレンガスは清浄装置や乾燥器により不純物や水分が除去された後、容器内の多孔質物に浸潤した溶剤に溶解され安定状態を保ちます。
溶解アセチレン製造フロー
アセチレンと酸素の混合ガスを燃焼させ、鉄鋼製品を溶接・溶断します。
溶解アセチレンとの火炎温度比較
ガス名 | メタン | プロパン | プロピレン | エチレン | アセチレン |
火炎温度(℃) | 2,780 | 2,800 | 2,900 | 3,000 | 3,330 |
原子吸光分析
アセチレン容器は通常のガス容器と異なり、内部に多孔質物(ケイ酸カルシウム他)を隙間が無いように詰め、これにアセトンまたはDMFをしみ込ませてあります。
この容器にアセチレンを加圧溶解することにより安定させ、安全に取り扱うことを可能とします。
(右の写真白いものが多孔質物)
アセチレン容器内部
一般的には、容器により流通、消費されています。消費事業所に容器集合装置を設置し、ガスを供給します。
■アセチレンは逆火しやすいため、消費時には安全器(乾式、湿式)を必ず取り付けて下さい。
■アセチレン容器は高温の場所には置かないようにして下さい。
■アセチレン容器は必ず立てて貯蔵、消費するようにして下さい。
■容器バルブは断熱圧縮を防止するため静かに開くようにして下さい。
■銅・水銀・銀に作用して爆発性の化合物を作るのでガスが接触する所には使用しないで下さい。
[適用法規
■高圧ガス保安法[第2条]
■消防法[第9条の3(圧縮アセチレンガス等の貯蔵・取扱いの届出)]
■労働安全衛生法[施行令別表第1危険物(可燃性のガス)]
LPGはプロパンとブタンを主とした炭化水素の混合物です。特性はプロパンとブタンの混合割合によって異なっています。常温常圧では気体ですが、加圧するか冷却すると容易に液化します。 液化すると、体積は気体の時の約250分の1になります。発熱量は都市ガス(13A)の約2倍以上になります。
LPG貯槽
LPG充てん機
LPG容器(溶接容器)
厨房、暖房、風呂用(主成分 プロパン)
地震等の災害に強く、電気、都市ガス、水道、電話といったライフラインが壊滅的な打撃を受けた際でも、LPガスはもっとも迅速に復旧させることができます。
通常家庭で使用するLPガスボンベは、非常時には家庭でのエネルギーのストックになります。
■溶融
■加熱
■焼き入れ、焼き鈍し
■切断用
■乾燥
■エアゾール噴射剤(主成分 脱臭プロパン)
■使い捨てライター(主成分 ブタン、内圧は常温で約0.2MPa)
■カセットコンロ用ボンベ(主成分 ブタン、一部プロパン混合したもの有り)
■都市ガスカロリー調節
■タクシー等の自動車燃料(主成分 ブタン)
■エチレンの生産
■火力発電
■GHP:Gas Heat Pump ガスヒートポンプ:高効率のガスエンジンを使って冷暖房を行なう空調システムです。
近年、病院、特別養護老人ホーム等で災害に強いとしてLPGによるコ・ジェネレーションシステムが採用されています。
コ・ジェネレーションシステム:電気と熱を同時に発生・供給する装置を使ったエネルギー利用システムのことで、総合エネルギー効率の向上がはかれます。
原動機等を用いて発電をした際に発生する排熱を冷暖房や給湯等の熱需要に利用できます。
使用する原動機の種類によってガスエンジンシステム、ガスタービンシステム(MGT)等があり燃料電池もコ・ジェネレーションの一つです。
燃料電池:水の電気分解の逆の化学反応を利用して、酸素と水素から電気を発生させる仕組みです。
水素の供給源としてLPGや天然ガス、メタノール、灯油等も利用できます。
■溶接容器による液化石油ガスでの供給
■貯槽による液化石油ガスでの供給(ローリーにより補充)
空気中でLPGが1.8~9.5vol%の濃度になると爆発する危険性があります。
LPGを使用する時は、液が直接体にかからないようにして下さい。凍傷になるおそれがあります。
毒性ではありませんが、漏洩などにより高濃度ガスが存在した場合、窒息するおそれがあります。
空気より重いガスのため、床や低所に滞留している可能性があります。
[適用法規]
■高圧ガス保安法[第2条]
■労働安全衛生法[施行令別表第1危険物(可燃性のガス)] [施行令第18条の2(名称等を通知すべき危険物及び有害物)]
■消防法[第9条の3(貯蔵・取扱いの届出物質)政令第1条の10液化石油ガス(300kg)]
LNGは一般に天然に産するメタンを主成分とする可燃性のガスです。
産する国によって組成は違っており、
アラスカで 99.8%
ブルネイで 89.7%
マレーシアで91.7%
のメタンを含んでいます。
メタン以外の成分はエタン、プロパン、窒素などです。
LGC充填設備
LNG貯槽
都市ガスはLNGが主成分です。
■火力発電用燃料
■メタノール、アンモニア等の製造原料
■LNG自動車の燃料として使われており、都市交通用バス等に利用されています。
LNG自動車の充填所も年々増加しており、一般的なものとなりつつあります。
■輸入されてきたタンカー内のガスは非常に低温なため、その冷熱で空気を冷却し酸素・窒素等の製造に利用します。
(酸素・窒素は空気を冷却し液化させて製造)
■燃料電池用
■ドライアイスの製造
■パイピングにより都市ガスとして供給
■超低温可搬式容器(LGC)による液化天然ガスでの供給
■貯槽による液化天然ガスでの供給(ローリーにより補充)
■シームレス容器によるCNG(圧縮天然ガス)での供給
空気中でLNGが5.0~15.0vol%の濃度になると爆発する危険性があります。
LNGを使用する時は、液が直接体にかからないようにして下さい。凍傷になるおそれがあります。
毒性ではありませんが、漏洩などにより高濃度ガスが存在した場合、窒息するおそれがあります。
[適用法規]
■高圧ガス保安法[第2条]
■労働安全衛生法[施行令別表第1危険物(可燃性のガス)
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